死者の灰は「聖なる場所に」安置を、バチカンが新規則

死者の灰は「聖なる場所に」安置を、バチカンが新規則
 10月25日、ローマ法王庁(バチカン)は、カトリック教会は火葬より土葬を推奨し、(火葬の場合でも)死者の灰を自宅に保管したり家族で分けたり、空中に撒いたりせず「聖なる場所」に安置するよう指示する新規則を発表した。写真は2013年3月バチカンで撮影(2016年 ロイター/Max Rossi)
[バチカン市 25日 ロイター] - ローマ法王庁(バチカン)は25日、カトリック教会は火葬より土葬を推奨し、(火葬の場合でも)死者の灰を自宅に保管したり家族で分けたり、空中に撒いたりせず「聖なる場所」に安置するよう指示する新規則を発表した。
規則は火葬に関して2ページにわたり記載されたもので、信仰を侮辱するような場合は灰の散布希望者にキリスト教による葬儀が認められない可能性もあるとしている。
灰の保管については「居住区域での保管は許されない」とし、保管が可能なのは「墳墓内および例外的なケース」にとどまると言明した。例外的ケースについては、教区の司教が決定すると述べた。
カトリックでは、最後の審判のときに体が復活するとの教えに抵触するとして何世紀もの間火葬を禁止してきた。1963年から火葬を許可するようになったものの、消極的な姿勢を示している。

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