安倍晋三首相(自民党総裁)は27日、9月の党総裁選で首相を支持する麻生派(志公会)の甘利明顧問(元経済再生担当相)らと首相官邸で面会し、政策提言を受け取った。提言では、来年夏の参院選までの憲法改正の国民投票実施や、国際競争に打ち勝つための国際標準、規格づくりなどを求めた。
首相は「基本的に考え方は全く同じで、変化を自ら起こして作っていく姿勢が非常に大事だ」と述べた。甘利氏が面会後、記者団に明らかにした。
提言には、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など開かれた自由貿易システムとルールの構築や、自然災害対策、大胆な民間資金活用による社会保障、社会資本整備への転換などを盛り込んだ。